賢く使えばお得!クレジットカードやポイントの選び方・貯め方

クレジットカードは単なる決済手段を超え、賢く活用することで大きな経済的メリットをもたらす強力なツールとなります。適切なカードの選択とポイント活用戦略によって、年間で数万円相当のポイントや特典を獲得することも可能です。本記事では、クレジットカード選びの基本から効率的なポイントの貯め方まで、最新の情報を元に詳しく解説します。

クレジットカードの選び方の基本

クレジットカードは数多くの種類が存在し、それぞれに特徴があります。自分のライフスタイルや利用目的に合わせた最適なカードを選ぶことが、メリットを最大化する第一歩となります。

自分に合ったカードを選ぶ手順

クレジットカードを選ぶ際には、まず3つのポイントを整理することが重要です。どのような目的で利用したいか、どのような場所で利用するか、そして比較検討して1〜2枚に絞り込むという手順です。特に初めてクレジットカードを発行する方は、自分に合うカードを選ぶことでより大きなメリットを得ることができます。例えば、頻繁にオンラインショッピングを利用する人はネット通販でのポイント還元率が高いカードが有利ですし、旅行好きな人には旅行保険や空港ラウンジが利用できるカードが適しています。

利用目的を明確にした後は、具体的な利用シーンをイメージすることも大切です。日常の買い物に使うのか、海外旅行で使うのか、特定のショッピングサイトでよく買い物をするのかなど、自分の生活スタイルに合わせた選択をすることで、ポイントの還元効率を高めることができます。

年会費と付帯サービスのバランス

クレジットカードの年会費には「無料」と「有料」があります。無料カードの中には、条件なしで無料のものや、一定金額以上の利用で無料になるもの、初年度のみ無料のものなど様々です。無料と有料の主な違いは、クレジットカードに付帯するサービスの内容にあります。年会費無料のカードでも基本的な支払い機能や簡単なサポートは十分に備わっていますが、有料カードは無料カードにはない優待サービスが付帯していることが特徴です。

サービス内容にこだわらない方やクレジットカードを初めて作る方は「無料」、特定の優待サービスを利用したい場合は「有料」を選ぶと良いでしょう。たとえば、旅行保険や空港ラウンジ利用、コンシェルジュサービスなどの特典を重視する場合は、年会費がかかるカードでもそれに見合う価値があるかを検討する必要があります。

国際ブランドの選択

国際ブランドとは、世界中でクレジットカード決済に対応したブランドのことです。VISA、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、銀聯、Discoverなどがあります。例えば、VISAは世界200カ国以上と加盟店の多い国際ブランド、Mastercardは世界210カ国以上のATMでも利用できるシェア率が高い国際ブランドです。

複数のクレジットカードを持つ場合は、異なる国際ブランドを選ぶことで、利用できる店舗の幅が広がります。1枚目のカードブランドが対応していない店舗でも、2枚目の異なるブランドのカードで支払いができる可能性が高まります。例えば、国内ではJCBが使いやすいものの、海外ではVISAやMastercardの方が受け入れられる店舗が多いといった特性があります。

申込条件の確認

クレジットカードの申込条件は主に年齢や収入に関するものです。一般的に、クレジットカードは18歳以上が申込可能ですが、ゴールドカードやプラチナカードなどグレードが高いカードの場合、「20歳以上」や「学生不可」などの条件が設けられていることがあります。

また、「安定した収入がある方」など、収入に関する条件が設けられていることも多いです。申込前には必ずクレジットカードのウェブサイトで申込条件を確認しておくことが重要です。自分の条件に合わないカードに申し込むと審査に通らない可能性が高くなり、短期間に複数回の審査落ちをすると、信用情報に影響を与える可能性もあります。

効率的なポイントの貯め方

クレジットカードのポイントは、カードの利用金額に応じて基本的に貯まりますが、ただ普通に使うだけではなかなか効率よく貯まりません。ここでは、効率的にポイントを貯めるための方法を紹介します。

固定費の支払いをカードにまとめる

クレジットカードのポイントを効率よく貯めるための最も基本的な方法は、公共料金や通信費などの固定費の支払いをクレジットカードにまとめることです。毎月必ず発生する光熱費(電気・ガス・水道)、携帯電話料金、インターネット料金、家賃、保険料などの支払いをクレジットカード払いにすることで、何もしなくても確実にポイントが貯まります。

例えば、月々の固定費が5万円の場合、年間60万円の支出となります。還元率1%のカードであれば、年間6,000円相当のポイントが自動的に貯まる計算になります。これは特別な行動を取らなくても得られるポイントであり、カード活用の基本となります。

ポイント加盟店や優待店の活用

多くのクレジットカードには、ポイント加盟店や優待店が設定されており、これらの店舗でカードを使用するとポイントの還元率がアップします。たとえば、楽天カードなら楽天市場での買い物で還元率が3.0%以上になるなど、特定の店舗やサービスでの利用でポイントが大幅に増加します。

ポイント加盟店で買い物をする際には、必ずポイントカードと一緒にクレジットカードも提示するようにしましょう。スーパーやドラッグストア、飲食店などでは、店舗のポイントに加えてクレジットカードのポイントも二重で貯めることができます。

ネットショッピングはポイントモール経由

オンラインショッピングをする際は、直接ショップのウェブサイトにアクセスするのではなく、クレジットカード会社が運営するポイントモールを経由することでポイントが上乗せされます。通常の還元率に加えて、サイトによっては数倍から数十倍のポイントが付与されることもあります。

例えば、楽天カードユーザーが楽天市場で買い物をする場合、ポイントサイト経由で購入することでさらなるポイント上乗せが期待できます。同様に、他のクレジットカード会社も独自のポイントモールを運営しており、普段のネット通販をこれらのサイト経由で行うだけで、効率的にポイントを貯めることができます。

電子マネーやQRコード決済の活用

近年、電子マネーやQRコード決済などのキャッシュレス決済が普及していますが、これらとクレジットカードを連携させることでポイントを二重取りできることがあります。例えば、クレジットカードで電子マネーにチャージし、その電子マネーで買い物をすると、チャージ時のクレジットカードポイントと、電子マネー利用時のポイントの両方が獲得できます。

三井住友カード(NL)などでは、Apple PayやGoogle Payに登録してVISAのタッチ決済やMastercardタッチ決済を利用すると、セブン‐イレブンやローソン、マクドナルドなどの特定店舗で高還元率が適用されます。こうした最新の決済技術を活用することで、より効率的にポイントを貯めることができます。

入会特典やキャンペーンの利用

クレジットカードの入会特典やキャンペーンを利用することも、ポイントを効率よく貯める方法の一つです。カード会社はしばしば新規入会者向けに大量のポイントプレゼントキャンペーンを実施しています。また、季節ごとのキャンペーンや、特定期間・特定店舗での利用でポイント何倍といったキャンペーンもあります。

これらのキャンペーン情報はカード会社のウェブサイトやメールマガジン、SNSなどで告知されることが多いので、定期的にチェックして積極的に活用するとよいでしょう。キャンペーンを活用することで、通常の何倍ものポイントを獲得できる可能性があります。

家族カードでポイントを共有

家族カードを活用することで、家族全員の利用分のポイントを一つにまとめることができます。家族カードは本会員のポイントに合算されるため、家族全体で効率的にポイントを貯めることができます。

例えば、夫婦でそれぞれ別のカードを持っていると、ポイントが分散してしまいますが、一方が本会員で他方が家族カードを持つことで、両者の利用分のポイントが合算され、より早くポイントの交換や特典の利用が可能になります。

ハイステータスカードへの切り替え

利用金額が多い場合は、ハイステータスカードに切り替えることでポイント還元率が上がることがあります。一般カードと比較して、ゴールドカードやプラチナカードなどのハイステータスカードは年会費が高い傾向にありますが、ポイント還元率も高く設定されていることが多いです。

例えば、年間100万円以上のカード利用がある場合、還元率が0.5%から1.0%に上がるだけでも、年間5,000円分のポイント差が生じます。これが年会費の差額を上回るようであれば、ハイステータスカードへの切り替えを検討する価値があります。

おすすめの高還元率クレジットカード

効率的にポイントを貯めるためには、高還元率のカードを選ぶことも重要です。ここでは、特に注目すべき高還元率のクレジットカードを紹介します。

楽天カード – 楽天ユーザー必携の高還元カード

「楽天カード」は、年会費無料、通常還元率1%のうえに、楽天市場では還元率3%以上に達するため、楽天サービスのユーザーにとっては必携のカードと言えます。国際ブランドはVISA、Mastercard、JCB、American Expressから選べるため、用途に応じて選択できる柔軟性もメリットです。

また、クレジットカード、楽天ポイントカード、電子マネー「楽天Edy」の3つの機能が一体化しており、利便性も高いです。獲得した楽天ポイントは楽天市場での買い物だけでなく、カード利用額への充当、スマホ決済「楽天ペイ」へのチャージ、楽天証券でのポイント投資など、様々なサービスで「1ポイント=1円」として利用できるため、ポイントの使い道に困ることがありません。

三井住友カード(NL) – 特定店舗で高還元

「三井住友カード(NL)」は、通常還元率は0.5%ですが、セブン‐イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなどの特定店舗では、Apple PayやGoogle Payによる「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すると、還元率が大幅にアップします。年会費は永年無料で、国際ブランドはVISAとMastercardから選べます。

特に日常的にコンビニやファストフードを利用する方にとっては、効率的にポイントを貯められる魅力的なカードと言えるでしょう。最新のタッチ決済技術を活用した高還元率が特徴です。

複数カードの賢い使い分け戦略

より効率的にポイントを貯めるためには、複数のクレジットカードを目的に応じて使い分けることも有効な戦略です。ただし、管理が複雑になりすぎないよう、2〜3枚程度に絞ることをおすすめします。

目的別カード活用術

例えば、日常の買い物や固定費の支払いには還元率の高い汎用カード、特定の店舗での買い物には提携カード、旅行には旅行保険が充実したカードというように、用途に応じて使い分けることで、それぞれの状況で最大のメリットを得ることができます。

また、国内利用と海外利用で異なるカードを使うことも一つの方法です。海外で利用する場合は、海外旅行保険が充実していて、国際的な知名度が高い国際ブランドのカードを選ぶとよいでしょう。

ポイント管理と使い道の最適化

複数のカードを持つ場合、それぞれのポイントの有効期限や交換レートを把握し、効率的に活用することが重要です。一部のポイントは他社ポイントへの交換や、マイルへの移行が可能なこともあります。

また、ポイントの使い道として、現金や商品との交換だけでなく、投資や寄付、旅行などの体験への交換なども検討することで、より高い価値を得られる場合もあります。例えば、楽天ポイントは楽天証券でのポイント投資に利用できるなど、様々な用途があります。

まとめ

クレジットカードの選び方とポイントの貯め方について詳しく見てきました。賢く選んで活用すれば、年間で数万円相当のポイントを獲得することも可能です。

クレジットカードを選ぶ際は、年会費と付帯サービスのバランス、国際ブランド、申込条件、還元率などを自分のライフスタイルに合わせて検討することが重要です。また、ポイントを効率的に貯めるためには、固定費の支払いをカードにまとめる、ポイント優待店を活用する、ポイントモール経由でのネットショッピング、電子マネーやQRコード決済の利用、キャンペーンの活用、家族カードの利用などの方法があります。

さらに、楽天カードや三井住友カード(NL)などの高還元率カードを選ぶことで、より効率的にポイントを貯めることができます。複数のカードを目的に応じて使い分けることも効果的な戦略です。

クレジットカードは単なる決済手段ではなく、賢く活用することで家計にプラスとなる強力な金融ツールです。この記事を参考に、自分に最適なクレジットカードを見つけ、効率的なポイント獲得を実現してください。

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